クロスプラットフォーム管理とビルトインWEBサポート

●クロスプラットフォーム管理

●ビルトインWEBサポート


4Dは真のクロスプラットフォーム開発ツールなので、企業で4Dを利用すると、複数の開発環境を保守するためにかかる時間やコストを節減できます。

●あるプラットフォーム用に作られた4Dアプリケーションは、即座に別のプラットフォームに配備できます。4DはWindows 95、Windows NT、Macintosh、Power Macintoshをネイティブサポートします。

●ブラウザを使い、シングルユーザ用のアプリケーションをWebサーバとして配備することができます。また、4D Serverを使うと、ワークグループ用クライアント/サーバソリューションへと拡張でき、また同時にWebサーバとして使用することもできます。Webサービスに関する詳細は次の項および4D Internetドキュメントで説明しています。

クロスプラットフォーム管理

クロスプラットフォームの管理は4Dが自動的に行います。4Dアプリケーションはすべて4D Compilerでコンパイルでき、MacintoshやWindows、または両方で実行することが可能です。コンパイルすることにより、演算コプロセッサなどのプラットフォームの特質を活用するように最適化することができます。

外観選択

ユーザや開発者はプラットフォームの外観を選択して、アプリケーションの外観を指定することができます。サポートされるプラットフォームは次の通りです。

●自動選択

●MacOS (7.x.x以前)

●Copland (MacOS 8)

●Windows 3.1

●Windows 95/Windows NT

アプリケーションが実行されるマシンに応じて、インタフェースの選択を4Dに任せることができます。または、アプリケーションが実行されるプラットフォームに関係なく、インタフェーススタイルを選択することもできます。たとえば、Windows NTで実行している場合に、アプリケーションをCoplandのルック&フィールにすることもできますし、その逆も可能です。

プラットフォーム外観は次のレベルで定義することができます。

●データベースレベル
●フォームレベル
●オブジェクトレベル

プラットフォームの継承はオブジェクトベースであるという性質があるため、フォームレベルでは、前にデータベースレベルで選択されたフォーム(そのフォームのみ)に対する設定を無効にします。オブジェクトレベルでの選択は、前にフォームレベルで選択されたオブジェクト(フォームのそのオブジェクトのみ)に対する設定を無効にします。

フォント、フォントサイズ、フォントスタイル

スタイルシートを使い、フォントやフォントサイズ、フォントスタイルを設定したデータベース固定のスタイルシートを作成することができます。これらのスタイルはデータベース全体のオブジェクトに対して適用されるため、1回の手順で修正を行うことができます。各フォームの外観やフォームの各オブジェクトの外観を手動で制御することもできます。フォームやオブジェクトに関するスタイルシートの作成も可能です。たとえば、グループボックス用にスタイルシートを作成し、フォームのグループボックスのプロパティの一部としてプラットフォーム外観を指定できます。

スクリーンとウインドウ

4Dは稼動するプラットフォームに適切なスクリーンやウインドウタイプを識別し、必要な調整を行います。これは、Macintosh上で作成したオブジェクトはWindows上では小さく見えるためです(またはその逆)。この調整をフォームごとに手動で行うこともでき、フォームのオブジェクトに対するスケールの割合を選択することもできます。

GUIメタファー

4Dが複数のプラットフォーム上で動作するからといって、すべてのプラットフォームに共通するインタフェース要素を使用しなくてもかまいません。プラットフォームに関係なく、4Dではあらゆる要素を利用できます。たとえば、ポップアップメニューではなくコンボボックスを使用したいなら、たとえMacintosh上で作業していたとしても、それはあなたの自由です。

OSおよび環境的な違い

OSではプラットフォームに依存した機能が提供されるため、4Dではコマンドを使って、このような事態に対処しています。たとえば、Apple EventsはWindow上で動作しませんし、DDEはMacintoshで使用できません。といってもこれらプラットフォームの違いを利用できないというわけではありません。コントロールフローストラクチャを使用して、アプリケーションが動作するプラットフォームに応じたメソッドを4Dで実行するようにできます。しかし、すべての場合において、プラットフォーム固有の機能を使用する前に、同じ処理を行う4Dのビルトイン機能がないか確認してください。ほとんどの場合はその機能がみつかるはずです。

ビルトインWebサポート

4th DimensionにはWebサーバが組み込まれています。データをWebで使用するために、CGIや別のソフトは必要ありません。4Dアーキテクチャ内で、Web処理は標準のデータベースタスクとして扱われます。(4DビルトインWebサービスに関するドキュメントはACI USのWebサイト(www.acius.com)で入手できます。

プラグ&プレイ

●自動インタフェース管理

●自動公開:データベースのWeb公開は自動化できます。チェックボックスをチェック、メニューから選択、またはビルトインコマンドを使ってデータベースの公開を行えます。

主な特徴

●オンラインでの、意識させないHTMLへの変換:4Dではフォームやデザイン要素をダイナミックにHTMLページへ変換します。

●レコードやデータへのダイナミックアクセス:4DはWebブラウザを4Dデータベースエンジンの標準クライアントとして処理します。ACIや4Dパートナーによる4Dコネクティビティプラグインを使えば、SQLデータベースや従来のシステムのデータを選択、追加、更新、削除することができます。Webブラウザ側でもパワフルな4Dの機能を利用します。

●自動セッション管理とコンテキスト:WebページのURLを通して、4DではユニークなコンテキストIDとサブコンテキストIDを保持し、ブラウザで表示されている現在のWebページと4Dデータベース接続のコンテキスト間で完全な同期をとっています。

●自動マルチユーザ管理、レコードロックと開放、トランザクションとロールバック管理。

●Webプロセス管理:Webプロセスは4Dプロセスアーキテクチャにより管理されます。

●最適化されたWebサーバアーキテクチャ:4D Webサーバエンジンは4Dデータベースエンジンと同様の機能を装備しています。

●HTMLとJavaScriptのカプセル化:HTMLとJavaScriptコードをカプセル化し、4D開発をカスタマイズできます。

●HTMLと4Dオブジェクトのバインド:4DではHTMLオブジェクトを4D変数にバインドするための簡単な方法が提供されています。両方に同じ名前を付けるだけです。

サードパーティ製品

●既存の市販Webサーバとの通信
■暗号化HTTP接続
■Javaライブラリ
■FTP、SMTP、POP3、NNTP、PING、ローレベルTCP/IPサポート
(詳細は4Dインターネットドキュメント参照)

Webデータベースをプログラムで制御するには、次のコマンドを使用します。

On Web Connectionデータベースメソッド、SEND HTML FILE、SET HTML ROOT、SET WEB DISPLAY LIMIT、SET WEB TIMEOUT、START WEB SERVER、STOP WEB SERVER